AIマッチングとは、プロフィール、回答、利用行動など、サービスが定めた情報を使って、相手の候補を選び、並べ、推薦する機能を指す言葉です。画面では「おすすめ」「相性」「心理テスト」など別の名前で提供されることがあり、使う情報と結果の意味は機能ごとに異なります。
AIマッチングは候補を選ぶ仕組み

恋愛サービスでいうマッチングには、複数の役割があります。
| 機能の例 | 表示するもの |
|---|---|
| 条件検索 | 年齢、地域、希望等、指定した条件に合う候補 |
| おすすめ | 利用履歴やサービス独自の基準で並べた候補 |
| 共通点・相性表示 | 回答や登録情報等から算出した近さ・傾向 |
| 心理テスト | 質問への回答から示した性格・価値観の傾向と候補 |
「AIマッチング」という名前だけでは、機械学習を使う範囲、精度、入力情報、スコアの単位までは分かりません。正式な機能名と公式ヘルプを確認します。
使うデータと結果は機能ごとに違う

Pairsの公式ヘルプでは、「おすすめ」の中でも、相手側のお気に入り・足あと等から興味を推測する欄、自分のお気に入りから好みを学習する欄、最近見た相手を出す欄、利用状況を基に日替わりで出す欄などが分けて説明されています。withの心理テストは、質問への回答から性格・価値観の傾向を分析する独自機能です。
この二つは、サービスの優劣や精度を比較する例ではありません。同じような候補表示でも入力と目的が違うため、次を読む必要があるという例です。
- 何を予測・分類しようとしているか
- プロフィール、回答、閲覧、お気に入り等のどれを使うか
- 数字や順位は誰との何の比較か
- いつ更新され、非表示・再回答・削除ができるか
相性スコアは本人確認や未来の保証ではない

相性スコアが高くても、年齢・本人確認が完了したこと、プロフィールがすべて事実であること、相手が境界線を尊重すること、関係が続くことは証明できません。年齢確認や本人確認は、それぞれサービスが説明する範囲の確認です。安全性は、外部誘導、金銭要求、断ったときの反応、会う場所等から別に判断します。
2017年の二つのスピードデーティング研究では、100を超える事前の自己報告を使った機械学習でも、会う前に「どの特定の相手へ固有の恋愛感情を抱くか」を予測できませんでした。ただし、これは限定された参加者と4分間の異性間スピードデートを調べた研究で、現在の商用サービスすべての精度を評価したものではありません。
個人情報と自分の判断を残して使う

個人情報保護委員会は、第三者のアプリを使う際に、利用規約・プライバシーポリシー、提供する情報、利用目的を確認するよう案内しています。入力だけでなく、行動から何を推定するか、誰に表示・共有するか、いつまで保存するか、退会・削除方法まで確認します。
AIに任せるのは候補の整理まで、会うか・続けるかは自分で決める、というように範囲を分けます。相性表示、本人確認、個人情報、金銭要求、初対面の安全を実際に確認する方法は、AIの相性診断は信じていい?で詳しく解説しています。恋愛とAIの全体像は、AI時代の恋愛はどう変わる?から確認できます。
記事の理解を深めるために参照した、または確認先として役立つ資料です。必要に応じてリンク先の最新情報も確認してください。
- Pairs|おすすめとは何ですか? 参照目的:おすすめ欄ごとに使う行動・利用情報が異なる例を確認するため。
- with|心理テストについて 参照目的:回答から性格・価値観の傾向を示す機能と結果の扱いを確認するため。
- Joelほか|Is Romantic Desire Predictable?(Psychological Science, 2017) 参照目的:会う前の自己報告から特定の二人に固有の惹かれ合いを予測する限界と研究範囲を確認するため。
- 警察庁|出会い系サイト規制法施行規則 参照目的:年齢確認の目的と、相性・安全性とは別の確認であることを確認するため。
- 個人情報保護委員会|第三者が作成したプラットフォームやアプリを活用する場合の留意事項 参照目的:規約、提供情報、利用目的を確認する原則を確認するため。
