「AGIはいつ実現するのか」を調べると、2027年、2030年、2045年、まだ数十年先と、ばらばらの答えが出てきます。どれを信じればいいのか、分からなくなります。

この記事では、どの年が正しいかを決めません。誰が、いつ、どこで、何を指して言ったのかを並べます。並べてみると、年が違う理由が見えてきます。

発言や調査の出どころは、2026年9月30日までに確認しました。

AGIはいつ実現する?予測は数年から数十年まで割れている

幅のあるAGI予測を机に並べて見比べるカイ

立場ごとに並べると、次のようになります。人名や調査名のリンクから、元の発言・論文を確かめられます。「今後◯年」は、その発言の日から数えます。

立場 時期の見方 誰の発言・どの調査か
AIの会社の経営者 数年〜10年程度という見方 ダリオ・アモデイ氏(Anthropic):早ければ2026年(2024年10月の論考)。デミス・ハサビス氏(Google DeepMind):今後5〜10年(2025年4月の番組)
幅を持って予測する開発者・研究者 5〜20年など、広い幅 イリヤ・サツケヴァー氏(SSI):人間のように学び、その後人間を上回るシステムに5〜20年(2025年11月の番組)
短期の実現に懐疑的な研究者 少なくとも10年、数十年以上 ヤン・ルカン氏:少なくとも10年、おそらくもっと(2024年3月の番組)。アンドリュー・ン氏:数十年かそれ以上(2025年11月の本人の文章)
研究者への調査 全作業で人間を上回る確率が50%になるのは2047年 AI Impactsのカティア・グレース氏らによる研究者2,778人への調査(2023年10月)。前年に主要なAI学会・学術誌で論文を発表した研究者が回答
国際的な報告書 いつ現れるかは確実には予測できない International AI Safety Report 2026
日本政府の計画 時期を示していない 人工知能基本計画(2026年7月に改定)

年がこれだけ違う理由は二つあります。一つは、AGIという言葉の指すものが人によって違うこと。もう一つは、話す人の立場が違うことです。

アモデイ氏が予測しているのは、本人が「強力なAI」と呼ぶものです。研究者への調査も「機械がすべての作業で人間を上回る時期」を尋ねています。名前と年に加えて、何の実現を予測しているかも見比べます。

AGIとは何か。人によって定義が違う

違う形の器と部品を見比べ、AGIの定義を考えるカイ

AGIは「汎用人工知能」と訳されます。人間なみに幅広い知的な作業ができるAIを指すことが多い言葉です。ただし、決まった定義はありません。

誰の定義か 何を指しているか
サム・アルトマン氏(OpenAI) 本人も「定義があいまいな語」と書いている。多くの分野で、人間の水準で複雑な問題に取り組めるシステム
ダリオ・アモデイ氏(Anthropic) AGIという語を使わない。「強力なAI」と呼び、ほとんどの分野でノーベル賞の受賞者より賢いものを指す
Google DeepMind ほとんどの認知的な作業で、少なくとも人間と同じくらい有能なAI
孫正義氏(ソフトバンクグループ) 2024年の公式のレポートでは、人間とAIがほぼ同じ知能の水準になること
International AI Safety Report 2026 すべての、またはほとんどすべての認知的な作業で人間に並ぶか上回る、仮説上のAI

定義が違うと、同じ「達成した」でも意味が変わります。NVIDIAのジェンスン・フアン氏は、2026年3月に公開された番組で「AGIは達成したと思う」と答えました。これは、司会者が出した「10億ドルを超える会社をAIが興して経営できるか」という定義に対する答えです。ほかの人の定義に当てはめた発言ではありません。

年だけを見比べても、比べたことになりません。 まず「この人は何をAGIと呼んでいるのか」を確かめます。

AGIは何年後?早いと言う人の予測

近い時期の予測を、本の列の手前に置いて考えるカイ

早い時期を挙げているのは、主にAIの会社の経営者と、その近くにいる研究者です。

誰が いつ、どこで 何と言ったか
サム・アルトマン氏(OpenAI CEO) 2025年1月、本人のブログ 従来の意味でのAGIの作り方は分かったと確信している、と書いた。年は示していない
サム・アルトマン氏 2024年9月、本人の文章 超知能は「数千日」のうちに実現する可能性がある、もっとかかるかもしれない、と書いた
ダリオ・アモデイ氏(Anthropic CEO) 2024年10月、本人の論考 強力なAIは早ければ2026年に来るかもしれないが、もっと長くかかる道筋もある、と書いた
ダリオ・アモデイ氏 2026年1月、本人の論考 強力なAIは早ければ1〜2年先かもしれないが、かなり先になる可能性もある、と書いた
デミス・ハサビス氏(Google DeepMind CEO) 2025年4月、CBS公式の文字起こし AGIについて聞かれ「今後5〜10年だと思う」と答えた
シェーン・レッグ氏(Google DeepMind) 2023年10月、Dwarkesh Podcast公式記録 2028年までにAGIができる確率は50%だと述べた。外れても驚かないとも述べた
孫正義氏(ソフトバンクグループ) 2024年10月、SoftBank World公式レポート AGIは2〜3年後に来ると考えている、超知性は10年以内に実現する、と語った
レイ・カーツワイル氏(発明家) 2024年6月、Science Friday公式記録 AGIは2029年という1999年からの予測を、今も変えていないと述べた

読むときに気をつけたい点が二つあります。

  • 条件がついています。 「早ければ」「可能性がある」「50%」と、ほとんどの発言に幅があります。「◯年に来ると言った」と言い切ると、元の発言と違ってしまいます。
  • 立場があります。 経営者は、AIに大きく投資している会社を率いています。発言が、自社の事業や資金集めと結びつく立場にいます。

「AI 2027」という文書も、よく引かれます。2025年4月に、ダニエル・ココタイロ氏らが公開した筋書きです。2027年に超人的なAIの研究者が現れる流れを描きました。ただし、著者たちは後の説明で、2027年は公開した時点で最も起こりやすいと見た年で、真ん中の見積もりはもう少し先だと注記しています。

遅い、分からないと言う人の予測

長い書棚の先を眺め、遠い時期の予測を考えるカイ

短期の実現に慎重な研究者もいます。

誰が いつ、どこで 何と言ったか
ヤン・ルカン氏(当時Meta、ニューヨーク大学 教授) 2024年3月、Lex Fridman Podcast公式文字起こし 人間の水準のAIに必要な仕組みをそろえるには少なくとも10年、おそらくもっとかかる、と述べた
ゲイリー・マーカス氏(認知科学者) 2025年12月、本人のニュースレター 2026年にも2027年にもAGIには届かない、と予測した
アンドリュー・ン氏(DeepLearning.AI 創業者) 2025年11月、本人の文章(The Batch) 人間にできる知的な作業を何でもこなすAIは、まだ数十年かそれ以上先だ、と書いた
ロドニー・ブルックス氏(ロボット研究者) 2026年1月、本人の予測の採点記録 犬ほど賢く忠実に見えるロボットは2048年より前には来ない、という2018年の予測を保っている
アーヴィンド・ナラヤナン氏、サヤシュ・カプール氏(プリンストン大学) 2025年4月、本人たちの論考 AIは電気やインターネットのような「普通の技術」で、社会への大きな影響は数十年かけて現れる、と論じた

こちらにも立場があります。マーカス氏は生成AIへの批判で知られる論者です。ルカン氏は、今の主流とは別の方式を研究しています。早いと言う人と同じように、誰がどの立場で言ったかを見ておきます。

AIを実際に開発・研究してきた人の間でも、時期の見方には幅があります。次の3人は、それぞれ違う能力の実現について答えています。

誰が・AIとの関わり いつ、どこで 何の実現を、いつと見ているか
イリヤ・サツケヴァー氏(SSIで超知能を研究) 2025年11月25日公開、Dwarkesh Podcastの公式文字起こし(1時間22分14秒〜) 人間のように学び、その後人間を上回るシステムについて、5〜20年と答えた
アンドレイ・カルパシー氏(OpenAIの創設メンバー、Teslaの元AI責任者) 2025年10月17日公開、Dwarkesh Podcastの公式文字起こし(冒頭〜2分16秒) 社員やインターンのように実務を任せられるAIについて、継続学習やパソコン操作などの課題を解くには約10年と見ている
ジェフリー・ヒントン氏(深層学習の研究者) 2025年5月15日公開、ノーベル賞公式のポッドキャストと文字起こし AIが人間より賢くなるのは、おそらく今後20年以内と見ている。数年で実現するという見方には慎重

サツケヴァー氏は学習能力、カルパシー氏は実務を任せられる能力、ヒントン氏は人間を上回る知能を話題にしています。同じ「AGIの予測」として紹介されても、何ができるようになる時期かを確かめると、見え方が変わります。

研究者全体と公的な報告書はどう見ているか

集められた回答と報告書を照らし合わせるカイ

一人ひとりの発言ではなく、多くの人の見方を集めたものもあります。

AIの研究者2,778人への調査(2023年10月)。 AI Impactsのカティア・グレース氏らの研究チームが、前年に主要なAI学会・学術誌で論文を発表した研究者へ尋ねたものです。調査論文では、科学の進歩が中断せずに続く場合、機械がすべての作業で人間を上回る確率は、2027年までに10%、2047年までに50%でした。2047年は、回答した研究者の見積もりを集計した値です。前の年の調査より13年早まっています。一方で、同じ調査で「すべての職業が自動化できる」確率が50%になるのは2116年でした。聞き方を変えただけで、年が70年近く動いています。

米国人工知能学会の調査(2025年3月)。 会員など475人のうち76%が、今のAIの手法を大きくするだけでAGIに届く見込みは「低い」または「とても低い」と答えました。

International AI Safety Report 2026(2026年2月)。 100人を超える専門家が書き、30を超える国が支援している報告書です。2030年までの進み方は、停滞から急な加速まで幅があり、どれが最も起こりやすいかについて専門家の合意はほとんどない、と書いています。

日本政府の人工知能基本計画(2026年7月に改定)。 AGIがいつ実現するかは示していません。計画が扱っているのは、今あるAIと、自分で作業を進める「エージェント型AI」のリスクです。

シンギュラリティはいつ来る?2045年の出どころ

二つの異なる節目を、離れた石で考えるカイ

「シンギュラリティは2045年」という年は、レイ・カーツワイル氏の予測です。本人は2024年6月の番組で、この予測を変えていないと述べました。

ここで気をつけたいのは、2029年と2045年は別のものを指していることです。

年 カーツワイル氏が指しているもの
2029年 AGI。コンピューターが、人間にできることを基本的に何でもできるようになる
2045年 シンギュラリティ。人間の脳がクラウドとつながり、思考を脳の外へ広げられるようになる

「2045年にAIが人間を超える」とまとめると、本人の説明と違ってしまいます。

シンギュラリティという言葉を広めた一人は、数学者でSF作家のヴァーナー・ヴィンジ氏です。1993年の論文で、30年以内に人間を超える知能を作る手段を持つ、と書きました。サム・アルトマン氏は2025年6月のブログで、シンギュラリティはある日に突然起きるものではなく、すでに始まっていて少しずつ進むものだ、と書いています。同じ言葉でも、指すものは人によって違います。

外れた予測、延びた予測、早まった予測

新しい情報を見て予測のカードを並べ直すカイ

予測は動きます。過去の例を並べます。

誰が、いつ 何と予測したか その後
ジョン・マッカーシー氏ら(1955年) 選んだ研究者がひと夏取り組めば、機械に言語を使わせるなどの問題で大きく前進できる 「人工知能」という語が生まれた提案書。問題は70年たった今も研究が続いている
ヴァーナー・ヴィンジ氏(1993年) 30年以内に、人間を超える知能を作る手段を持つ 30年の期限は2023年に過ぎた。本文で示した「2030年より後なら驚く」という幅は残っている
イーロン・マスク氏(2024年4月、ロイターの報道) 最も賢い人間より賢いAIは、おそらく来年、遅くとも2年以内にできる(ロイターの報道) 期限は過ぎた。本人の定義で見て、広く認められた達成はない
ダニエル・ココタイロ氏(2025〜2026年) 真ん中の見積もりを、2027年から2030年末まで少しずつ遅らせた 2026年4月の更新では、関連する予測を2028年半ばに早めた
孫正義氏(2023年10月、公式講演レポート) AGIは10年以内 翌年に「2〜3年後」へ早めた

遅れる予測だけではありません。早まる予測もあります。一度出た年は、決まった予定ではなく、その時点の見積もりです。

AGIの予測を年表で見る

予測の記録を古い順に並べて確かめるカイ

この記事に関係する予測を、時期の順に並べました。

2023年

  1. 2023年まで

    予測されている時期が過ぎた

    人間を超える知能を作る技術的な手段を持つ(「30年以内」)

    30年の期限は過ぎた。同じ論文の本文では「2030年より後なら驚く」とも書いており、その幅はまだ残っている。

    ヴァーナー・ヴィンジ氏(数学者・SF作家)(1993年3月)本人・当事者の発表The Coming Technological Singularity

2026年

  1. 2025年、遅くとも2026年4月

    予測されている時期が過ぎた

    最も賢い人間より賢いAIができる(「おそらく来年、遅くとも2年以内」)

    期限は過ぎた。本人の定義で見て、広く認められた達成はない。

    イーロン・マスク氏(Tesla、xAI)(2024年4月8日)報道ロイターの記事(Yahoo Finance に掲載)

  2. いま
  3. 早ければ2026年

    予測されている

    「強力なAI」が来るかもしれない。もっと長くかかる道筋もある

    本人はAGIという語を使わず、「強力なAI」と呼んでいる。2026年1月の文章でも「早ければ1〜2年先、かなり先になる可能性もある」と書いた。

    ダリオ・アモデイ氏(Anthropic CEO)(2024年10月)本人・当事者の発表Machines of Loving Grace

2027年

  1. 2027年末

    予測されている

    AIが決められた10の課題のうち8つをこなせるかを判定する

    2人の賭け。マーカス氏は「こなせない」、ブランデージ氏は「こなせる」の側。予測の答え合わせになる。

    ゲイリー・マーカス氏、マイルズ・ブランデージ氏(2024年12月30日)本人・当事者の発表Where will AI be at the end of 2027? A bet

  2. 2026〜2027年

    予測されている

    2026年にも2027年にも、AGIには届かない

    ゲイリー・マーカス氏(認知科学者)(2025年12月20日)本人・当事者の発表Six (or seven) predictions for AI 2026

  3. 2026〜2027年

    予測されている

    AGIの世界が来る(「2〜3年後」)

    前の年の講演では「10年以内」と話していた。1年で見積もりを早めた。

    孫正義氏(ソフトバンクグループ)(2024年10月3日)本人・当事者の発表SoftBank World 2024 特別講演レポート

2028年

  1. 2028年まで

    予測されている

    AGIができる確率は50%

    外れても驚かないとも述べている。

    シェーン・レッグ氏(Google DeepMind)(2023年10月26日)本人・当事者の発表Dwarkesh Podcast(本人の出演回)

2029年

  1. 2029年

    予測されている

    AGIが実現する(コンピューターが、人間にできることを基本的に何でもできるようになる)

    1999年に出した予測を、今も変えていないと述べた。

    レイ・カーツワイル氏(発明家・未来学者)(2024年6月14日)本人・当事者の発表Science Friday(本人の出演回)

2030年

  1. 2030年まで

    予測されている

    AIの進み方は、停滞から急な加速まで幅がある。どれが最も起こりやすいかについて専門家の合意はほとんどない

    100人を超える専門家が書き、30を超える国が支援している報告書。

    International AI Safety Report 2026(2026年2月3日)報告書International AI Safety Report 2026

2034年

  1. 2034年より後

    予測されている

    人間の水準のAIに必要な仕組みがそろうのは、少なくとも10年、おそらくもっと先

    ヤン・ルカン氏(当時Meta、ニューヨーク大学 教授)(2024年3月)本人・当事者の発表Lex Fridman Podcast(本人の出演回の文字起こし)

  2. 2034年まで

    予測されている

    超知性(ASI)が実現する(「10年以内」)

    孫正義氏(ソフトバンクグループ)(2024年10月3日)本人・当事者の発表SoftBank World 2024 特別講演レポート

2035年

  1. 2030〜2035年ごろ

    予測されている

    AGIに届く(「今後5〜10年」)

    デミス・ハサビス氏(Google DeepMind CEO)(2025年4月20日)本人・当事者の発表CBS News 60 Minutes(文字起こし)

  2. 約10年先(2035年ごろ)

    予測されている

    社員やインターンのように実務を任せられるAIの課題が解ける

    2025年10月公開の発言。継続学習やパソコン操作などを課題に挙げた。年は発言時点から数えた目安。

    アンドレイ・カルパシー氏(OpenAIの創設メンバー、Teslaの元AI責任者)(2025年10月17日)本人・当事者の発表Dwarkesh Podcast(冒頭〜2分16秒)

2045年

  1. 今後20年以内(2045年ごろまで)

    予測されている

    AIが人間より賢くなると見ている

    2025年5月15日公開のノーベル賞公式番組での見通し。数年という予測には慎重。年は公開時点から数えた目安。

    ジェフリー・ヒントン氏(深層学習の研究者)(2025年5月15日)本人・当事者の発表Nobel Prize Conversations(公式文字起こし)

  2. 2045年

    予測されている

    シンギュラリティが起きる(人間の脳がクラウドとつながり、思考を脳の外へ広げられる)

    2029年のAGIとは別のものを指している。

    レイ・カーツワイル氏(発明家・未来学者)(2024年6月14日)本人・当事者の発表Science Friday(本人の出演回)

  3. 5〜20年先(2030〜2045年ごろ)

    予測されている

    人間のように学び、その後人間を上回るシステムができる

    2025年11月公開のインタビューで『5〜20年』と回答。年の範囲は発言時点から数えた目安。

    イリヤ・サツケヴァー氏(SSI)(2025年11月25日)本人・当事者の発表Dwarkesh Podcast(1時間22分14秒〜)

2047年

  1. 2047年まで

    予測されている

    機械がすべての作業で人間を上回る確率が50%になる

    調査は2023年10月。前の年の調査より13年早まった。

    AIの研究者2,778人への調査(AI Impacts ほか)(2024年1月5日)報告書Thousands of AI Authors on the Future of AI

数十年先

  1. 数十年かそれ以上先

    予測されている

    人間にできる知的な作業を何でもこなすAIができる

    アンドリュー・ン氏(DeepLearning.AI 創業者)(2025年11月12日)本人・当事者の発表The Batch 第327号

2116年

  1. 2116年まで

    予測されている

    すべての職業が自動化できる確率が50%になる

    同じ調査でも、聞き方を変えると年が70年近く動く。

    AIの研究者2,778人への調査(AI Impacts ほか)(2024年1月5日)報告書Thousands of AI Authors on the Future of AI

予測されている
研究機関・企業のトップ・研究者などの見通し。外れることがある

未来の年表をすべて見る

分かれ道:AGIが早く来たら、来なかったら

異なる進み方を、二つの窓の光で考えるカイ

どちらになるかは分かりません。両方を考えておくと、どちらに転んでも慌てずにすみます。

こうなったら

数年のうちに来たら

  • パソコンの中で終わる仕事から、変化が速くなる
  • 学び直しにかけられる時間が短くなる
  • AIの安全や決まりごとの議論が、急いで進む

ならなかったら

数十年かかるなら

  • AIは道具として、少しずつ仕事に入ってくる
  • 変化は職種ごとではなく、作業ごとに進む
  • 「もうすぐ来る」という話に合わせて急いだ決断が、早すぎたことになる

どちらに寄っているかを確かめる目印2027年の終わりに、AIが決められた10の課題のうち8つをこなせるかを判定する賭けがあります(ゲイリー・マーカス氏とマイルズ・ブランデージ氏)。ロドニー・ブルックス氏は毎年1月に、自分の予測を採点して公開しています。こうした「答え合わせ」を年に一度見ると、どちらに寄っているかが分かります。

どちらの道でも変わらないことがあります。AIが得意な作業は、すでに仕事の中に入ってきています。AGIが来るかどうかを待たずに、今の変化を確かめておく意味があります。

今できること

発言の出どころと条件を、手元の資料で確かめるカイ
  1. 予測を見たら、三つを確かめる。 誰が言ったか。いつ言ったか。何をAGIと呼んでいるか。
  2. 条件を読み飛ばさない。 「早ければ」「50%」「可能性がある」がついていないかを見ます。
  3. 年に一度、答え合わせをする。 このサイトの未来の年表は、時期が過ぎた予測も消さずに残しています。

未来分岐点:年ではなく、確かめる相手を決めておく

確かめたい発言の出どころを、本から選ぶカイ

AGIがいつ来るかは、誰にも言い切れません。決められるのは、予測を見たときに何を確かめるかです。

AGIの予測を見たとき、私が最初に確かめるのは_____。

分からないことは、分からないままで大丈夫です。誰が何を言っているかを知っているだけで、次に大きな見出しを見たときの受け止め方が変わります。